カップルで世界旅行に行くことになったきっかけ

はじめに

こんにちは、ゆりです。
今回は私が付き合って1年ほどだった彼氏”りょう”と世界旅行に行くことになったきっかけについて話してみたいと思います。
新卒で入社して約6年勤めた会社を退社して、約1年ほどの無職期間で旅したわけですが、会社を辞めるときはすっごく悩んだし、無職になることは不安だったし、親の反対もあり説得に時間もかかったのですが、帰国して2年経った今でも”行ってよかった”と思っています。

簡単に自己紹介と世界旅行までの経緯

世界旅行に出かけたのは、私が31歳、りょうが33歳のとき。
2人の出会いは職場で、先輩・後輩の関係でした。
出会ってから付き合うまでは2年間、特にお互い恋愛感情なく、職場の皆と一緒に飲みに行く仲のいい同僚といった感じでした。
それがちょっとしたことで付き合うことになり・・・
そして、付き合って半年後にりょうが会社を辞め、その数ヶ月後に私も辞め、すぐに世界旅行に出かけました。

その間の心境の変化やきっかけとなった出来事を書いていきます。

世界中をふらふら自由に旅してみたかった

世界旅行に興味を持ち出したのはいつだったか

私が世界旅行に興味を持ったのは、いつだったかわからないくらい昔から。
ずっと、世界中をふらふらと旅することに憧れがありました。
子供の頃の愛読書はブリタニカの『世界こども百科』で、世界中のいろんな話にわくわくしていて、その中でも一番記憶に残っているのがアマゾン川をボートで探検する話です。
そのほかにも、世界を旅することに憧れたきっかけになったのかなと記憶している出来事は2つあります。

世界を旅することとの2つの出会い

世界を長期間放浪していたヒッチハイカー

ひとつめは、大学生の頃に友人の車であてもなくドライブしているときにヒッチハイクしている30代くらいのバックパッカーを乗せたところ、「お礼は私の世界中を放浪した話で」と言い、道中1時間ほどその人が長期間いろんな国を巡って体験した話をしてくれました。

南米で銃を足元に撃たれた話(現地の人がトラブルになっていた韓国人と間違って撃ったそう)、モンゴルの草原で現地の人にご馳走だとネズミ?の丸焼きを出された話、トルコはすごく親日の国で過ごしやすいとか、すごく話がうまくて引き込まれました。
残念ながらお名前を忘れてしまったので、今どうしているのかすごく気になっています。
彼は日本に帰ってくるのは数年振りで、なんの保険にも入っていないし、もちろん年金も税金も払っていないし、親からも勘当されたって笑いながら話しており、これから福岡のラジオ番組に世界放浪した人として出るって言ってました。

世界一周旅行した夫婦

ふたつめは、4年前。
まだ埼玉県にいた頃に、会社からアパートまでの通勤路におしゃれな小さなバルができたので、一人でふらっと立ち寄ったところ「夫婦で世界一周旅行をして、帰国してから開いたお店」でした。
お店の名前も『Little America』
それから、たまに会社帰りにひとりでカウンターに座って、ビールを飲みながら、気さくで楽しい夫婦の世界一周旅行の話をたくさん聞かせてもらいました。

夫婦で世界一周って素敵だな、いつか私もやってみたいなぁ。
と思う反面、その時は、サラリーマンで何ヶ月も休めることなんてないし、ましてや彼氏もいないし結婚にも興味ないし、今の私から遠い夢だなって思っていました。

以上の2つが世界旅行に私を近づけた出会いだったと思います。
“私も世界中を自由に旅してみたいな”という気持ちはありつつも、現実的にはできないんだろうなと「5日間の休みでいけちゃう世界の絶景・秘境」なんて本を買って読んでいました。

世界旅行に行くと決めた日

入社後の日常
入社して数年間の仕事は、製紙メーカーの生産管理で、日勤だったものの24時間稼働している工場だったため、休日夜間問わずトラブルがあると呼び出されるような環境でした。正月GWお盆も交代で出勤し、5日間の連休すらままならない。残業も多く、やることが終わらず休日にもふらっと会社に行くと、みんな同じように出てきている、海外旅行どころではないところでした。

そんな環境に嫌気をさして、転職しようかなと思っている時に、福井県にある工場で新しい製造ラインを立ち上げるプロジェクトに加わるということで転勤になりました。
心機一転、新しい場所で、大きな仕事にも関われるし、全力でやってみてから転職するか考えよう。
という気持ちで、そのプロジェクトの仕事に加わりました。

転勤後
そこでりょうと出会うわけですが・・・
りょうは、入社してからずっとこの福井県の工場で、私と同じ生産管理の仕事をしていました。
同じように、プロジェクトも任され、私にとっては頼れる先輩でした。


世界旅行への思いが高まった出来事
プロジェクトは約2年間でしたが、その間に一度だけ6連休を取り、友人とイギリス旅行に行きました。そこで初めて親以外とのツアーを使わない海外旅行のドキドキ、作られたリゾート地じゃない新しい世界を見るワクワク、最高に楽しく、6日間じゃ全然足りない!と不完全燃焼のまま帰国し、他の国にも行きたいし、もっとゆっくり旅したいなぁと思うようになっていました。

さらに、そんなタイミングでドイツ&オーストリアへの出張が!
もう無理ですね、海外へ行きたい欲がさらに膨らむ。

その1年後、プロジェクトも無事完了したところで、やっぱりこの会社は辞めると決心し、じゃあ辞めて何する?何したい?と考えて出てきたのは、“世界中を旅したい”でした。

世界旅行に行くと決めてから

“会社を辞めて世界旅行に行く”と決めてから、会社を辞めるのは1年後としました。
世界旅行の計画・準備期間、自分なりの仕事の区切りがいいところかなということで決めました。

りょうに打ち明ける
それを付き合ったばかりのりょうに、打ち明けたところ、特に驚く様子もなく、そうなんやぐらいのリアクションだったと思います。
正直、私はりょうも一緒に世界旅行にいけたらなぁとは思ってはいましたが、仕事のこともあるし、りょうは海外にも行ったことがないし、付き合ったばかりだし、気軽に誘えるもんでもないので、それ以上深く話しはせずに一人で着々と計画を進めていきました。

りょうも世界旅行に行くことに
それが、その半年後に、りょうも会社を辞めると言いだしました。
やっぱりちょっとブラックな環境や人間関係などいろんなことが重なり、このままこんな感じで定年まで働くのかと悩んでいたのがきっかけで、そうするとりょうは行動が早いので、すぐ辞めてしまいました(笑)
そして、せっかく辞めたのなら、海外にも行ったことがないし一緒に世界旅行に行くと!!!

私としては、一人で行くより心強いし、なにより絶対楽しいよね!しかも、夫婦じゃないけど好きな人と世界旅行に行けるって、夢のまた夢だと思っていたことが現実になる!と心の中でガッツポーズ。

2人で準備
それからは、2人で行きたいところをピックアップし、ルートを考えたり、フライトやレンタカーの予約をしたりして過ごしました。
集中して決めることがあるときは、ガストへ。ランチを食べ、ドリンクバーで何時間も打ち合わせしました。
親とは一悶着もありましたが、無事理解してもらえ、一緒にバックパックを見に行ったりして、着々と準備を進めて行きました。

そして、予定通り、会社を辞めて世界旅行に行くと決めてから1年後に出発することができました。

りょうとカップルで世界旅行に行くことになったきっかけは以上です。
ずっとぼんやりやりたいなぁと考えていたことを思い切ってやってみた感じです。
自分ができる範囲で、自分のタイミングで、やりたいことをやった感じです。
その後のことは考えていなかったけれど、帰国してからのこと、帰国して1年半経った今どう感じているかを簡単に下に書きます。

世界旅行に行って

 結局、旅行期間は約4ヶ月と短かく、アフリカや南米には行かなかったけれど、一生できないと勝手に思い込んでいた“世界をふらふらと旅すること”ができたことにとても満足していて、結果論ではありますが、1年半経った今でも思い切って行ってよかったと思っています。


✔︎帰国後の就職活動
帰国後の就職活動について、無職期間を作ったことで不利になるんじゃないかという心配もありましたが、面接では無職期間のことは必ず聞かれるものの“世界旅行に行っていた”というと、安心した顔になり、むしろすごく興味を持ってくれて話題のひとつになる感じで不利になることはなかったと感じています。これはりょうも同じだったようです。

転職活動についてはこちらで詳しく書いていますので、世界旅行後の就職に不安のある方は参考にどうぞ。
帰国後の就職活動【会社を辞めて世界旅行】

✔︎一旦立ち止まれたことが良かった
世界旅行に行くにあたって、世界中を旅している方、海外移住・ワーホリしている方などの情報にたくさん触れるなかで、今まで知らなかった世界を知れたことが多くありました。サラリーマン以外の働き方、お金(税金や保険の仕組み、投資など)のこと、無職になったことで、今まで知らずに過ごしていたことを考えるきっかけになりました。世界を見て価値観が変わったとか人生が変わったとかは全然思っていませんが、一旦立ち止まれたことは大きかったと思います。

✔︎世界旅行を共有できている
付き合って1年足らずのりょうと一緒に行けたことは、お互いのことをより理解する大事な時間だったと思います。日本にいるより、多くの不安もストレスもトラブルもある中で、大きな喧嘩をすることもなく、2人でどうにかできたという自信、お互いの得意不得意や価値観を知り、この先も一緒に生活していくパートナーという確信にもなりました。もし、この旅行でお互い合わないってわかったり、大喧嘩して別れてしまう可能性もなきにしもあらずとの覚悟はありました。
 今でもテレビで行ったところが出てきたときや、ふとしたときに、思い出話で盛り上がれるのもすごく幸せだなと思っています。

✔︎私たちのこれから
今はコロナウイルスの影響で海外旅行には行きづらい状況ですし、サラリーマンに戻ったので長期旅は当分難しいかもですが、まだまだ行きたいところはたくさんあるので、少しずつ行きたいと思います。
 そして、また長期旅ができるチャンスを作って、のんびりふらふら旅したいなと思っています。

以上、私が会社員を一旦辞めて世界旅行に行くことになったきっかけと帰国して1年半の気持ちを書いてみました。