ユーレイルパスのメリット・デメリット【役立つアイテムの紹介あり】

ユーレイルパスを買うか迷っている方に向けて。2018年にユーレイルパスで6カ国を周遊して、ユーレイルパスの“メリット”と“ デメリット”がよくわかったので、まとめました。

こんにちは、ゆりです。

2018年にりょうと世界旅行をしたときに、ヨーロッパに約1ヶ月間滞在しました。
その際、21日間鉄道乗り放題のユーレイルグローバルパスを使って6カ国13都市の周遊をしました!

ユーレイルパスを使ったのは、ポーランド→ドイツ→チェコ→スイス→イタリア→スペイン

 

 

ワルシャワ→ベルリン→チェコ→ミュンヘン→ルツェルン→インターラーケン→ツェルマット→ティラーノ→ミラノ→ベネチア→フィレンツェ→ローマ→サレルノ→シチリア・パレルモ→(マルタ)→バルセロナ

ヨーロッパの移り変わる景色を車窓から見ながら、のんびり旅行できたことはとてもいい思い出になっています。ヨーロッパは鉄道網が発達しているので、効率よく、観光することもできました。

ですので、ヨーロッパを鉄道で旅することはおすすめです。
しかし、その際に鉄道乗り放題のユーレイルパスを使うか使わないかは悩む方も多いかと思います。

僕たちもユーレイルパスを買うか買わないか、相当悩みました

高い金額だし、使いこなせるかな…という不安がありました。

今となっては、『価格として元は取れてないけれど、面倒なことなくストレスフリーで旅行できた』ので、私たちは使ってよかったと思っています。

しかし、誰にとってもお得で使いやすいパスではないと感じたので、自分の旅のスタイルに合っているかを含めて検討してほしいなと思います。せっかくのヨーロッパを満喫するためにも!

ヨーロッパの鉄道の車窓から見た景色

ユーレイルパスを有効に使えるのはどんな人?

こんな方だったら、ユーレイルパスのいいところを有効活用できるかな!と思うのは
✔︎鉄道で旅したいけれど、ヨーロッパの鉄道に乗り慣れていない方
✔︎オンラインでのチケット予約や駅での切符購入をしたくない方
✔︎旅程を立てずに放浪する方
✔︎特急列車をあまり使わずにのんびり長距離移動する方
✔︎青春18切符で旅するのが好き、またはしたことがある方
逆に、ユーレイルパスを使わない方がいいかもと思うのは
✔︎金銭面で損をしたくない方
 →元を取るのは結構大変。長距離移動を頻繁にしたり計画的に使ったりしないとだいたい元は取れません。
✔︎旅の期間を決めずに長期で放浪する方
 →購入の時点で期間を決めないといけません。
✔︎ユーレイルグローバルパスで使えない国にも行く予定がある方
 →エストニア、ラトビア、ウクライナ、モルドバ、アルバニア、マルタでは使えません。
✔︎鉄道以外の交通手段も積極的に使おうと考えている方
 →鉄道もそれぞれ切符を購入して乗車でいい。

ユーレイルパスを使うか使わないか迷っている方の判断材料として参考になるように、ユーレイルパスを使ってよかったことと使いにくかったことをまとめます。

ユーレイルパスについて知りたい方は、こちらの記事がわかりやすいです。
ユーレイルパスのいろいろ

では、さっそくユーレイルパスを使ってみてわかった、メリットとデメリットを紹介します。

ユーレイルパスのメリット

ユーレイルパスのメリット

切符を購入しなくていい

これがユーレイルパスの最大の魅力だと思います!
ユーレイルパスを使って乗れる列車なら、切符の購入や手続きなく直接列車に乗ることができます

列車の出発ギリギリでも飛び乗れます(笑)

ヨーロッパの鉄道に乗り慣れていない方や初めての方にとって大きなメリットです。

初めての国や都市での切符の購入は、分からないことだらけ
券売機の使い方、購入区間のルールなど、都市によって大きく異なるので、事前に調べたり人に聞いたり、購入するだけでかなりのストレスと時間がかかります。それがないのは本当にラクでした。

切符の購入に並ばなくていい
駅によりますが、窓口や券売機に長蛇の列ができている場合があります。
こんなときも、並んでいる人を尻目に颯爽と列車に乗り込めます!

旅程の変更がしやすい

旅程をきっちり決めずに思いのままに旅行する方や、他の予定次第で行き先変更の可能性がある方にとって、このメリットは大きいです。

途中下車も可能、行き先の変更も可能、ルートの変更も可能
乗り遅れたり、乗り継ぎがうまくできなかったりした場合、ルートを変更した方が早く目的地につけることがあります。また、ヨーロッパの鉄道では、列車が遅れたり、来なかったりすることも多々あるので、止むを得ずルートの変更が必要になる場合もあります。そんな時も切符の変更や買い戻しなどが不要なのでラクです。

フェリーやバス、博物館などの割引特典がある

提携しているフェリーやバス会社、私鉄やケーブルカーに割引運賃で乗ることができます。スイスなどでは観光鉄道に無料で乗ることができます。

また、観光地の入場料の割引や、指定のホステルに割引価格で泊まれる特典があります。

実際、私たちが使った特典を紹介します。
 ・ルツェルン〜インターラーケン ゴールデンパスライン:無料
 ・インターラーケン〜グリンデルワルド私鉄:25%割引
 ・ツェルマット〜ティラーノ グラッシャーエクスプレス:無料
 ・サレルノ〜パレルモ グリマルディラインフェリー:20%割引
 ・バルセロナ〜モンセラート ケーブルカー:50%割引

ヨーロッパを周遊するなら、フェリーを使った旅もおすすめです!
特に夜行フェリーは宿泊代も浮きますし、寝ている間の移動なので観光の時間もたっぷり取れます。

使い方によってはお得になる

乗り放題のパスなので、乗れば乗るほどお得に旅ができます。

✔︎長距離移動をたくさんする
✔︎夜行列車に乗る
✔︎特典を駆使する

このような使い方ができれば、お得になります。


>>では、次にユーレイルパスの使いにくいところについて感じたまま書きます。

ユーレイルパスのデメリット

ユーレイルパスのデメリット

ルールが複雑

ユーレイルパスを使うにあたってのルールが結構細かく複雑です。
特に気にしておくべきルールは限られているので、慣れれば問題ないのですが、最初に理解するまでは少し時間がかかります。

1番ややこしいのは、
ユーレイルパスを使って乗ることができる列車と乗ることができない列車、指定席の予約が必要などの区別がわかりにくいこと

国によって、列車の呼び方や区別が違うのが、さらにややこしくします。

これの対処法として、

✔︎ガイドブックなどでわかりやすくまとめられたものを参考にする(役に立ったアイテムで紹介)
✔︎乗り換え案内アプリで検索する(役に立ったアイテムで紹介)
✔︎駅員に聞く

で、なんとか乗り切りました。

高速列車に乗るためには追加料金がかかる

全席指定車両やユーロスターのような特急列車に乗るためは追加料金が必要になります。

通常料金より割安では乗れますが、ユーレイルパスの料金+追加料金を払っていると結果、費用が予定よりかかってしてしまうということがあります。

追加料金のかかる特急列車にたくさん乗る予定の方は要注意です。

ユーロスターやTGVなどの特急列車の料金は変動制で、早く予約すれば安く購入できます

ですので、予定が早く決まっているなら、その時点での特急の価格と比較してからユーレイルパスを使うか使わないか決めてもいいと思います。

ユーレイルパスを使わずに普通に切符を購入した方が安い場合がある

ユーレイルパスの価格を日割りにすると、だいたい1日分が1,500円〜5,500円です。
日数が長いパスほど日割りした1日分の価格は安くなります。

ヨーロッパの鉄道は比較的安価なので移動距離が短い場合は、上記の価格より安く収まることが多いので、ユーレイルパスが必ずしもお得なパスではないというところがデメリットのひとつです。

→長距離乗る予定があまりないなら、都度切符の購入でいいと思います。

鉄道より飛行機やバスでの移動の方がいい場合がある

ヨーロッパは鉄道網が発達していて、主要都市や観光名所にはだいたい鉄道で問題なくいけます。

ただし、こんな場合は鉄道より他の交通手段の方がいい場合があります。

 ●国をまたがる移動で飛行機の方が時間がかからず、格安の航空券があるとき

 ●近隣への移動でバス地下鉄の方が便利なとき

ヨーロッパは高速バスも、区間によっては本数が多くて運賃が安く便利な場合があります。
旅の目的や時間・予算と合わせて検討してみてください。


グローバルパスで使えない国がある

2019年現在、グローバルパスは31カ国で使うことができます。
しかし、それはヨーロッパ全域ではなく、使えない国がいくつかあります

✔︎ユーレイルグローバルパスが使える国(https://www.raileurope-japan.comより抜粋)

 

ユーレイルグローバルパスが使える国一覧表
ユーレイルグローバルパスが使える国一覧表

使えない国を訪れる予定があれば、それを考慮して周遊ルートを組む必要があります。

私たちがヨーロッパを周遊したなかで、使えなかった国はエストニア、ラトビア、マルタ共和国です。
●バルト3国を巡ったあと、ポーランドからユーレイルパスを使い始めました。
●マルタはイタリアとスペインの間に3泊行ったので、ここは完全に無駄になっています。


連続パスの場合、使わない日がもったいない

毎日移動してパスを使う方ならいいのですが、ひとつの場所に何日か滞在して観光する場合もあると思います。

これについては、期間内で指定の日数分使えるフレキシーパスを購入すればいいのですが、連続パスより割高です。

ユーレイルパス以外にも都市によっては、交通機関乗り放題・観光名所入場券付などのお得なシティパスがあるので、そちらも合わせて調べてみるといいと思います。

以上が、ユーレイルパスを使って周遊してみてわかったメリットとデメリットです。

最後に、ユーレイルパスを使って旅行する際に役に立ったものを紹介しておきます。

ユーレイルパスを使った旅行で役に立ったアイテム

●乗り換え案内アプリ:Rail Planner APP


Google Play で手に入れよう

乗り換え案内のヨーロッパ版アプリです。

ユーレイルパスを使って乗ることができる列車の条件も設定できるので、大活躍しました。
オフラインでも使うことができます!

●地球の歩き方 ヨーロッパ
初めてでも自分流の旅が実現できる詳細マニュアル

地球の歩き方ヨーロッパ

ヨーロッパの鉄道での移動手段について、40ページにわたって書かれています。
その中にはユーレイルパスのこともしっかり書かれており、使い方各国でパスが使える列車と使えない列車の振り分けもあるので、非常に参考になりました。
ユーレイルパス以外の各都市でお得なシティパスの紹介もあります。


A01 地球の歩き方 ヨーロッパ 2018~2019

●チケットカバー:Ca.Creaカバー

ユーレイルパスにぴったりなカバー

ユーレイルパスは紙のチケットなんです。
毎日カバンに入れて、頻繁にくるチケットの確認で出し入れしていると、折り目から破れてきます。

ですので、途中からこのメモ帳のカバーをユーレイルパスのカバーとして代用したら、サイズがぴったりで、ポケットがたくさんあるので他のチケットをまとめておくのにもよかったので紹介しておきます!


プラス メモ帳 ノートカバー カ.クリエ A4×1/3 カバー 1冊用 77-918


まとめ

ヨーロッパの鉄道が乗り放題になるユーレイルパスは、メリット・デメリットがあります。
使い方によって感じ方も異なるとは思いますが、私たちが使ってみた感想です。
これから購入する方の参考になればと思います。


私たちは切符を購入する煩わしさがなかったメリットのおかげで、使ってよかったと思っています。
また、鉄道の旅は、鉄道旅ならではの良さもたくさんありました。

飛行機での移動では観ることができない、山間部や国境、田舎町を観ることもできました。
いろんな方が話しかけてくれ、楽しい時間を過ごすこともありました。

列車が来なくて、2回の乗り換えの予定が8回も乗り換えるはめになったことも今ではいい思い出です。

では、皆様もヨーロッパの旅を楽しんできてくださいね!
質問や不明な点がありましたら、コメントまたはTwitterにどうぞ!